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春、名残り日

Category : 一般文芸
もし。もしタイムマシンという機械が発明されたら…?
もし過去へ戻り、今を変えることが叶うなら…?
私はきっと、あの、春を告げる3月の終わりに向かうだろう。

******* ***
思えば私の人生は、あの時こうしていれば、こう言っていれば、な人生だった。
「その時」「今でしょ」って時に逡巡し、あとでフィードバックをする人生でした。

できることなら、思ったことは思った時に。
伝えたいことは、思ったその時に。

前向きなことは、そのひとに伝え、
後ろ向きな感情は、殺し、遣り過ごし、
背徳いことは、無いに越したことない。

今は、ただ心の思うまま、
裏表なく、否。表だけで生きてる、このカンジ。
清々しいくらい気持ちが穏やか。

この心持でいられるようになったのも
私のことを表だけ見てくれた人たちの「おかげさま」です。

今のこの気持ちを持ち合わせた躰であの方に会いたい。
で、タイムマシン。タイムマシンときいてあなたは、某国民的アニメの机の引き出しの中の時空移動を思いますか?私は、復讐をしに地球へ来た強敵を一瞬で切り刻んで消したあの未来から来た少年を思います。

過去を変えたことで、
未来も同じように変わるのが、前者の世界観。
その時代は救われても未来は異なる時間軸で変わらず在るのが、後者の世界観。

思うんだ。きっと未来も、過去も、現在も、
さいしょから在るように在るんだって。

人間(ひと)は、自分を物語るようにできているから
物語を描く時点で、過去を現在(いま)は赦していて
現在の延長に未来が在るって知ってる。

春待ち人に春を告げることを叶えられなかった私は
それでも今、こうして何度目かの夏を生きていて。
四季が巡ることをずっと繰り返しているので
やがて訪れる本当の冬を知りながら、キリギリスのように今を生きてる。

******* ***
森見登美彦氏の『四畳半タイムマシンブルース』を読みまして
そんなことをつらつらと思っておりました。

ヨースケくん/那須正幹

Category : 一般文芸
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図書館の児童図書コーナーで、こどもの頃よく読んでいたズッコケ三人組シリーズを探していたら、作者の那須正幹さんの『ヨースケくん』という本をみつける。これは読まねば、と。

作中人物に感情移入する読書体験は愉快。自分と同じ名前の主人公なら尚更です。同じく2月生まれのヨースケくん、持久走大会のゴール寸前にきこえた「がんばらなくてもいいよ」という声…あれは神様の声だったのだろうか?現実と幻想の境界で、ヨースケくんはこれからあんまりがんばらないと決意する。

こどもの頃は、たまに父に図書館へ連れていってもらうと児童図書コーナーへ行き、そう、「ズッコケ三人組」とか「かいけつゾロリ」とかをよく借りていたなあ…って思い出す。こどもにとって学校や図書館は安心できる場所。こうして児童文学を大人になった今読んでみると、すーーとするような感覚。頭がクリアになって、やりたいことを迷わずやる!みたいな感覚を思い出します。

見た目はこども、頭脳は大人――じゃないけれど、
人生の機微のようなものを備えつつ、こどものような自由な感覚をもって生きることができたら、晴れた気持ちですごせるかなーって思ったり。
批判や正論、知識ばかりが勝つ世の中じゃなくて、悪いノリで巫山戯たり、自分の利益ばかり考える世の中じゃなくて、こども達がよろこぶような自由な発想?新鮮な風が吹く楽しい世の中?に生きたいなって思います。

もう春ですね。
花の香りがぷんとする。
花は咲いて ただ揺れて
人は営む。今を生きる。

あんまりがんばらないって僕も決めた!

『虚実妖怪百物語 序/破/急 』/京極夏彦

Category : 一般文芸
情報過多なこの時世…。
ネット記事のネガティブなコメントに逆張りの建設的なコメントを投下する無為な運動。

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‪「受け入れて、楽しむんですよ、妖怪者は。悲しみも苦しみも受け入れて、それで笑い飛ばすんです。」――京極夏彦『‬虚実妖怪百物語 破』三四五頁
#妖怪馬鹿
#京極夏彦
#ぐっときた

‪ただ 受容するという事…‬
ネット文化を通じて暴かれてしまった他者を慮ることのない人々の言葉。弱い立場にある人に対しても追い打つように正論!
って振りかざす言葉に便乗せず、争うでなく、柳に風のようにしなやかにいたい。
自分のことを受け入れたうえで、身の丈に合う暮らしをしたいなと思います。

ところで‪小説『虚実妖怪百物語』は、序→破→急、の二冊目「破」を読み終えたところ。
この実話系(…ではないか💦)妖怪大戦争はどんな結末を迎えるのか!?‬

「その後」のゲゲゲの女房/武良布枝

Category : 一般文芸
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季節の変わり目、体調など崩されたりしてませんでしょうか?
私は風邪をひいてしまい寝込む始末…。
それでも本を読めるほどには回復し、『ゲゲゲの女房』の続編にあたる(?)新刊を読了。

水木しげる大先生が逝去されて3年。自身も作品に登場する妖怪のような存在だと、100歳まで元気でおられるだろうと勝手に思っていました。

著者である布枝さんの言葉には、「人生100年時代」といわれる今を、気負わず、あるがままに無為自然に生きること。感謝の気持ちをもつこと――その言葉には、今なお水木しげるの存在の大きさを感じることができます。

大先生の周囲には幸福菌が舞っているとよく言われていましたが、布枝さんの言う「あるがまま」の自分を受け入れること。他者を慮ること。幸せってやつはそんな日常にそっと傍にいるのかもなあ…と思ったり。

体調を崩して思う健康のありがたさよ…。
躰を冷やさず、あたたかくしてすごしましょう。

劇場/又吉直樹

Category : 一般文芸
読書レビューで、
「これは自分のために書かれた小説だ」という節のコメントされてんのを見ると、いやいや、手前だけのために作家はもの書いてへんやろ。と意地悪な思いがふつふつ。物語や主人公に共感できないと酷評する人も、いやいや、人間みな、あんさんの思う通りなんかとちゃうで。と意地悪な思いがふつふつ。

(違いを認めることは、
異なる価値観を受け入れることは、
多様性を認めることで、)

スポーツ選手が一部の差別的な発言の被害にあうニュースに、心のどこかが引っ掻かれて痛む。軽いノリで他者をDisったり、嘲笑、拡散されることを面白がるネットワーク社会の一面を嘆きます。

(あー。そういう自分も他者との違いを認められてないなー。
ざらっとした言葉の裏にもその人の生活があるんだ。
受容するってむずかしいな。)

又吉直樹『劇場』読了。
これは群像劇と呼ばれる作品でしょうか。芸人又吉のキャラクターを主人公に投影させたうえで、作中で交わされる言葉たちに、読んでいて心がざわめく。それでも永田が救いを求めるように、幸せの形を探すように、読み進める。進める。進める。読み終えてのち、あほでも自分を信じていようって思えた。

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ヨースケ

Author:ヨースケ
Blood:B
Cycle:亥
Delight:読書/弾き語り/読み聞かせ

考え事が趣味みたいなもので、厄介で。
ひとに優しくいられたらいいなと思う。

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